ドクター&ナースのつぶやき
令和7年5月号
新役員就任のご挨拶
昨年の7月より、監査役に就任することになりました、宗像医師会理事 医療法人)やまとコールメディカル福岡の岩野 歩と申します。
地域医療においては訪問看護師の果たす役割はますます重大です。しかし進みゆく超高齢化社会そして人口減少社会においては、増えゆくニーズに反比例し人員確保には難渋し、使命を果たすのが困難な現状があります。働き手が減る中で、最大限の結果を出すには業務の効率化が必須です。
現在の福岡県内の訪問看護ステーションは小規模事業所が多数で、24時間365日体制の維持ができるのか、持続的に地域を支えることができるのか、疑問に思わざるを得ない状況にあります。ひとりの力は限られます。どんなに素晴らしい活動をしていても、自分が力尽きたときに消えてしまうのなら、それは地域にとっては逆に害にまでなってしまうと考えます。
地域を支える覚悟は、個人で背負うのではなく、チームで背負うべきものです。現在の訪問看護ステーションの小規模乱立状態は個々の熱い思いとは裏腹に地域医療に暗い影を落としかねないと危惧しております。ある個人の犠牲によらず、ある個人の素晴らしい活動を狭い地域に留めず、広範囲でみんなが力を合わせて⚪︎百年先でも持続可能な活動 それが可能なプラットフォームを構築するのが、これからの訪問看護連絡協議会の使命なのではないかと愚考しております。
