ドクター&ナースのつぶやき

令和8年2月号


住み慣れた場所で迎える最期

直方鞍手医師会訪問看護ステーション
藤田 沙也加

住み慣れた自宅で最期まで過ごしたいという思いは、多くの方が抱いている願いではないでしょうか。訪問看護師としてご自宅へ伺う中で、終末期を迎えた患者さんやご家族の時間に関わらせていただくことがあります。自宅で過ごす時間の中で、患者さんが穏やかな表情を見せてくださる瞬間に、在宅での看取りの大切さを実感します。

終末期の看護では、身体的な苦痛の緩和だけでなく、ご本人やご家族の不安や戸惑いに寄り添うことが大切です。また、在宅で安心して療養を続けるためには、主治医をはじめケアマネジャーや介護職など多職種の連携が欠かせません。訪問看護師は日々の状態変化を丁寧に観察し、必要な支援につなげる役割を担っています。

今後、在宅で終末期を迎える方はさらに増えていくと考えられます。その中で、医療と介護の連携をより深め、地域全体で支えていく体制づくりがますます重要になるでしょう。人生の最終段階をその人らしく穏やかに過ごしていただけるよう、その時間に関わらせていただけることに感謝しながら、これからも地域の中で寄り添う看護を続けていきたいと思います。


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