ドクター&ナースのつぶやき

 

平成28年8月号

社会保険稲築病院訪問看護ステーション 大里幸子

地域の人々に信頼される訪問看護ステーションを目指す

 社会保険稲築病院訪問看護ステーションは、平成7年8月に社会保険稲築病院に併設の事業所として開設しました。現在21年目に入り看護師4名、理学療法士2名で運営しています。活動の中心は嘉麻市が大半を占めています。
 嘉麻市は、福岡県のほぼ中央に位置し、人口は約4万人で高齢化率は34%と高く、行政・地域の医療機関(病院、診療所)・介護施設・居宅支援事業所・高齢者相談支援センターなどが、地域一体となって地域包括ケアシステムの構築に取り組んでいます。
 活動の地域は、嘉麻市以外に飯塚市、田川市、桂川町など片道30分以内を圏内として365日24時間体制対応にて頑張っています。又、看護学生の臨地実習受け入れもしており、現在は看護学校3校の学生と共に学びながら、それぞれスタッフも自己研鑽しています。
 療養者の背景としては、脳血管障害後遺症の方が多く、しかも要介護3以上で寝たきりの方が30%を占めており介護者の介護負担が大きいので少しでも介護負担が軽減出来るように、介護者と信頼関係を築く努力をしています。その他気管切開・人工呼吸器装着・ストーマ増設・胃瘻・腸瘻・膀胱瘻・CVポート植え込み・在宅酸素・インスリン注射・褥瘡措置などの医療依存度の高い方々にも対応しています。最近は、アルツハイマー型認知症で独居の方も年々増加の傾向にあります。またガン末期の方の看取りにも取り組んでいますので、他職種とコミュニケーションをとり連携を図りながらケアをしています。
 そのほか、質の高い看護サービスを提供出来るようにスタッフも研修に積極的に参加しています。現在までに認知症管理指導士・認定訪問看護師研修終了・日本糖尿病療養指導士などのライセンスを取得しており、在宅生活を安全に安心して送っていただけるように支援致します。今後はあらゆる年齢・疾患に対応することを目標としています。
 以上簡単ですが、私共のステーションの紹介をさせていただきました。表題に書かせていただいたように、これからも地域住民の方から信頼される訪問看護ステーションでありたいと考えています。

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