第2回作文コンクール入賞作品集
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入賞作品「心に寄りそう 医療」 私は去年の夏休みに、耳と足の手術を受けました。「手術」と一言に言っても、大きな病気の手術ではなく、形成的な簡単な手術です。しかし私にとっては初めての手術中高生の部 優秀賞筑後市・中学2年東 優美(13歳)だったので、頭の片すみに不安や緊張がありました。 医師によると、五日間の入院を要するとのことで、割と短い日にちで済むものだなと、思いました。 入院生活初日の昼、私の受診している形成外科の先生が、病室に来られました。明るく振るまっている先生の手には、同意書が握られていて、それを見た瞬間、「いよいよ明日なのか。」と緊張が増しました。それでも淡々と進む手術の説明。今まで笑っていた私の顔は強ばるばかりです。すると先生が不安を一切感じさせないかのような笑顔で、「大丈夫だよ。」と、言われました。私は一気に気が楽になって、緊張もゆるみました。しばらくして麻酔科の先生が来られました。実は私が一番不安だったのは、手術でなく麻酔です。麻酔をする時に、気管の中にチューブを入れることや、点滴から麻酔薬を入れた後に手から肩にかけて痛みが走ること、麻酔からさめた後の副作用などいろいろな説明を聞きました。やはり不安はつのる一方で、心配なことを全て先生に質問しました。先生は的確に丁寧に答えて下さって、すごくわかりやすかったのですが、不安は取り除けませんでした。 不安なまま迎えた手術当日、朝方から点滴を始めて、手術着に着替え、病室で時間まで待機していました。いつもなら長いと感じる待ち時間でも、この日ばかりは早く感じるもので、看護師さんが呼びに来られました。手術室までの道中、看護師さんが何気ない会話をして下さいました。ただ会話を12

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