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勤務医のつどい ⑶ともに語ろう、ともに考えよう、ともに行動しようます。また、中立的な第三者機関である日本専門医機構が設立され、専門医の認定と養成プログラムの評価・認定を統一的に行うこととされました。標榜医の在り方については、今後、検討を行うことが考えられるとされ、標榜科は将来的に考えるとされています。しかし、専門医として専門性の高い医療を懸命に学び続けた方々に対し、正当な評価をすることは重要であり、しっかり考えなくてはならないと思います。 国の関与については養成プログラムの作成とデーターベースの構築に対する支援のみです。これだけであって、これ以上ではないと明確にしました。 そして、現在以上に医師が偏在することがないように、地域医療に十分配慮すべきであるとしました。 地域における関係者の役割についてです。養成プログラムの作成の際に、特に都道府県、大学、地域の医師会等の関係者の連携をお願いしています。また、一定期間の地域医療研修を必修としました。地域医療支援センターについても研修施設と連携しつつ、病院群の構成の支援をお願いしています。 福岡県においても福岡県の医療を熟知された先生方がお互い手を取り合っていただき、新しい専門医の仕組みの中で、地域の医療提供体制をつくっていただきたいと考えています。 新しい医療法には日本医師会の強い要請で、第三十条の二十五と二十一に病院及び診療所における医師の確保を図るために必要な支援並びに医療従事者の勤務環境の改善のために必要な支援を行うことが都道府県の義務であると入っています。ぜひ、福岡県、4大学、医師会、病院、診療所が一堂に会して、この病院群の形成を行っていただきたいのです。 総合診療専門医の養成については、医師会の協力が重要であることを明確にしました。総合診療専門医は地域医師会の一員として、地域の保健・医療・介護・福祉に関する事業に積極的に参加し、地域の健康向上に貢献すること、また、地域医師会と協力し、保健・予防活動を経験すること、地域ケア、臨床現場を離れた学習等を行うことも基準となっています。 以前、総合診療専門医を何人養成するという話がありましたが、より大切なことは、かかりつけ医としての機能を強くすることと考えています。 新たな専門医の仕組みでは、日本医師会生涯教育制度を活用することが明確になりました。専門医の認定・更新に当たっては、医の倫理や医療安全、地域医療、医療制度等について問題意識を持つ医師を育てる視点が重要です。今までの専門医は、どちらかというと技術認定でしたが、医の倫理等についても学び続けるというのが、国民に対する約束です。そのため、専門医機構の専門医制度整備指針第1版に、日本医師会の生涯教育講習(方略)が教育研修実績として望ましいと記載されています。 今後、各領域でも考えていただかなくてはいけませんが、現在、専門医の更新基準は、スーパードクターの養成ではなく、標準的な医療を提供できる医師の養成を目的としています。 かかりつけ医の機能を強化するため、日本医師会では、福岡県医師会が全国の先頭を切り認定をされている福岡県医師会認定総合医制度を全国に広めようとしています。 そうなると、研修管理システムが必要となります。講習会の開催の際、学会、専門医会にもお使いいただき、受講履歴については日本医師会のシステムによって証明できるようになります。 一方で、2年に1回行われている三師調査における、専門医の資格を持っているかどうかの調査結果ですが、卒業10年目から60%を超える医師が専門医の資格を持ちます。現在30万3,000人いる医師の中で、専門医の資格を持っているのは16万人台です。 日本医師会は公益社団法人として、全ての医師に対して門戸を開き、全ての医師が学び続ける環境を引き続き支援します。 総合診療専門医は、各科の専門医と同様に専門性の高い医療を行う医師であり、他領域の専門医から仲間として認められる専門医の資格の一つです。それぞれの専門医が専門性を進化されるか、かかりつけ医として、寄り添い、主にプライマリーケアを担う立場で活躍されるかはそれぞれの先生方が自由に選ぶことができます。その中で、私たち自身がともに学び律し合いながら、全ての医師はかかりつけ医として国民に寄り添うことが必要だと考えています。

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