勤務医のつどい 第53号
4/4

⑷ 勤務医のつどいともに語ろう、ともに考えよう、ともに行動しよう本会では、平成26年2月に福岡県医師会認定総合医(新かかりつけ医)制度を創設いたしました。専門医制度の見直しにより、18の基本領域の専門医が決定され、新たに「総合診療専門医」が19番目に追加されることになりましたが、今後、新たな専門医制度による専門医の日常臨床現場への登場を考えると、福岡県医師会では、新たな専門医制度を見据える一方で、地域で学校医や検診等に従事しており、総合的な診療能力を発揮している「かかりつけ医」を医師会がきちんと評価し、支えなければならないと考えました。本制度は、福岡県医師会独自の取り組みで新専門医制度とは全く異なるものであります。日本医師会認定生涯教育制度に則り、自己研鑚を積みながら、地域において保健医療活動を行い、地域医療に貢献されている医師こそが、かかりつけ医として信頼できる医師であることを医師会が評価し、医療の質の担保を行うことで地域住民から信頼される「かかりつけ医」を確立することを目的としております。1.資格について1)福岡県内で医療活動を行っている医師であり、福岡県医師会が行う本事業の趣旨に賛同するもの。2)福岡県医師会の「かかりつけ医の努め」を目標に日常診療に従事すること。3)福岡県医師会の「新かかりつけ医宣言」ポスターを施設内に掲示し、宣言を遵守すること。4)日本医師会生涯教育講座の受講を必修とし、認定証を取得していること。5)地域保健医療活動に会員は1つ以上、非会員は2つ以上従事していること。2.認定について1)認定期間 3年間2)審査委員会において資格要件を審査し、承認された者に対し、認定証を交付3)審査手続き料 会員:無料、非会員:10,000円4)登録料 会員:無料、非会員:25,000円3.申請について例年12月末頃、日医生涯教育認定証取得者に対してご案内を行います。申請書にご記入のうえ、同封しております返信用封筒にて地元医師会へご提出ください。福岡県医師会認定総合医(新かかりつけ医)制度のご案内ご 案 内【質問】­ 大学病院と大学以外の病院での研修において、優位性に違いがあるか」、「専門医制度は大学内での研修を義務づけるものではないか。すなわち、必ずどこかの医局へ所属することになるのではないか。上村­ ­ 大学以外の病院で専門医研修も可能だが、プログラムをつくれるのは大きな病院、大学がメインなので、大学中心の医局システムに戻る可能性はある。­ 麻酔科学会では2年早くプログラムを募集したところ、全国で174の応募があった。大学が80なので、大学以外でも同じくらいの数のプログラムができた。尾辻 ­ 内科も同じで、大学や大病院がメインでプログラムを作成している。ただ、大学医局への入局は必須ではない。【質問】 複数の専門医資格を取得することは可能か。入江 ­ 明確に禁止しているわけではないが、各分野の専門医の基準をクリアする必要があり、事実上は難しくなると思う。尾辻­ ­ 新内科専門医と総合診療専門医のダブルボードを実現させようとしているが、具体的にはまだ見えていない。【質問】­ 病院の奨学生の場合を含み、地域枠の医師の場合は単独の病院だけの研修では専門医を取得できない可能性があり、その場合の対策をどうすべきか。上村 地域枠は、県によって条件が異なっている。 ­ 鹿児島県の場合は、指定地域の病院での勤務との規定があり、その中に大学病院も鹿児島市立病院も入っていないので、専門医が取りにくい。地域枠の学生は、各県によって義務内容が違うので、状況によって対策を考えないといけない。【質問】­ 総合診療専門医についてはどこまでわかってきているのか。基本領域とサブスペシャリティとの関係はどうか。上村 ­ 総合診療専門医は、専門医機構の中の委員会で議論されているので、今後1年で具体的な情報が出てくると思う。池ノ上­ 総合診療専門医はハイレベルであるべき。またエコロジーの観点からいうと専門医の養成と同時に充分なトレーニングを受けた一般総合医の養成も合わせて進めて行く必要がある。【質問】­ 機構はプログラムを認定する際、地域や診療科ごとの専門医の数がわかるので、将来的には定員や地域の制限ができるのではないか。入江­ ­ 新専門医制度は、地域医療の維持、医師の地域偏在への対応といったことも目的としている。直接的な数の制限ということではなくとも、ある程度、地域ごとのニーズに見合った数の専門医養成という方向に動くと思う。【質問】­ 新専門医制度をつくるに当たって、2025年、2050年まで進行したときに、医師数のシミュレーションをして議論をする必要があるのではないか。入江 ­ 新専門医制度の基本方針として、プロフェッショナルオートノミーを尊重するというところがあるので、行政ではなく、実状を把握している各学会、各診療科の先生方が決めることが重要だと思う。一方で、患者さん側の意識によっても必要数は変わってくるかもしれない。本制度の申請資格は、まず、日医生涯教育認定証取得者としておりますので、ぜひ日本医師会生涯教育制度の単位・カリキュラムコードの取得をお願いいたします。ディスカッション

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です